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Special Interview
振付師 ナンシー(kunitake)さん
メンバーインタビュー編

アイドルダンスの振付は、単に楽曲を振りに落とすだけでなく、アイドルダンスの特殊性、メンバーのダンスセンスの特徴など、さまざまな要素を考慮しつつ考案される。RAYの振付を多数手掛けるナンシーさんにRAYメンバーがお話を伺った。数々の魅力的な振付を施してきたナンシーさんのこれまでの経歴とその感性を探った。

■RAYの振付の特徴

内山結愛(以下内山) 5月8日のRAY 3周年ワンマンライブ「works」ではRAYを支えてくださっている方々にフィーチャーしています。今回は振付師のナンシーさんにインタビューしていきたいと思います。

 

琴山しずく(以下琴山) まず振付師さんというお仕事についてお聞かせください。

 

ナンシー 振付師はアイドルさんの楽曲のダンス、振付を考えてフォーメーション移動とかそういう1曲のパッケージを考えるような仕事かなと思います。

 

甲斐莉乃(以下甲斐) 昨日も振り入れをしていただきました。RAYはかなり長くお世話になっていると思うんですが、最初に振り付けていただいたのが「シルエット」という曲で。それからもう1年以上?

 

ナンシー 2年くらい?ギリギリマスクがいるか、いらなかったかみたいな。

 

内山 RAYの曲の振付は大体ナンシーさんなので、2年、そんなもんかっていう気持ちくらい濃い時間を過ごしているような。

 

甲斐 RAYとは具体的にどういった関わり方をしてくださっているかについてお話を伺いたいなと。振り入れをしてもらっているっていうのはあるんですけど、その中でどんなお気持ちでRAYと関わってくださっているかという。

 

ナンシー RAYさんは比較的、他のグループさんよりも運営さんとのコミュニケーションを取ることが多いので、楽曲の世界観を聞いて「こういう風にライブで持っていきたい」っていう大まかなイメージを聞きます。

     そこから、私が楽曲を聴いた時に「こういう感じかな」と思っていたものを落とし込んでいくんですけど、RAYのみんなは私の中ですごく面白くて。質感がちょっとプラスチックとかガラスっぽい感じがするっていうか。私自身が結構有機的なパッション系のタイプなので、それが合わさった時に面白いことになっているなっていうのを、いつもライブとかで観た時に思っています。

 

甲斐 パッション系のニュアンスをRAYの振りにも入れてくれているってことですか?

 

ナンシー そうですね。感情を爆発させるじゃないけれども、一振り一振りの力強さみたいなところとかを癖でよく入れるんですけど。RAYのみんなが踊った時に、私の動きをトレースしているのとはまた別の質感になるので。だからあえてそういうプラスチックの質感に寄せないで、有機的な方をあえて付けている感じがします。

 

内山 なんでプラスチックになってしまうんですかね。全然意識していなくて。どういうところがプラスチックってナンシーさんが感じられるのか、ちょっと気になります。

 

ナンシー 演者のエゴ的なところがあんまりドンッて出てこない感じがするから。「こうやって可愛く見せたい」とか「ここは私は絶対こうしたい」っていうのが良い意味でガツガツ来ないから、それが私の中では「プラスチックっぽい」なのかもしれないです。

 

内山 言われたことを「はい!」って聞いて、曲の世界観を守るように踊っているからなのか、メンバー同士でも「ここは自分がこう思うからこうして」みたいに全然ぶつかり合ったことはないですね。フォーメーション移動で「いや、こっちだと思う」ぐらいの言い合いみたいなのはあるけど、どっちが良いとか悪いとかはないと思う。

■振り入れし、メンバーがパフォーマンスしていく中で生まれる変化と面白さ

内山 振付師っていうお仕事の難しさとか、やりがいみたいなのって何かありますか?

 

ナンシー 難しさはやりようがありすぎるというところで、何でも出来てしまう中から取捨選択して1つのものを選んでいくっていうのがすごく難しくて。やりがいはそれこそ、RAYのみんなが踊ると不思議なことになるとかそういうのをライブでパッて観たとき、「なんて面白いんだ」と自分で思えた時に、本当に「天才」って(笑)。自分のことを「何これ、考えたひと天才じゃん」って思ったりします。

 

内山 RAYの運営さんって振り入れの時にも付いてきてくれて、実際に振りを見てその場でナンシーさんと相談して振りを決めることが多いと思うんですけど、他のグループさんって運営さんが付いてきたりしますか?

 

ナンシー 付いてきてもその場で変えるみたいなことはあんまりないかもしれない。

 

内山 運営さんが「ここもうちょっとこうなりませんか」っていう提案をする時とかって、ナンシーさんがこだわりを持って用意してきた振付だと思うんですけど、実際そういう変更ってどんなお気持ちになりますか?

 

ナンシー 的を外れたことを言われたことはないので、全く嫌な気持ちにはなっていなくて。「いやそんなん最初から言うとけや」みたいのが全くないから。面白いです。一緒に作っているという感じがする。「確かにみんなにはこっちの方が良いかも」とか。運営さんの方がみんなの本番、RAYとしての4人を見ていると思うので。

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■歌って踊るというアイドルダンスの特異性

琴山 ナンシーさんと他の振付師さんの違いとか、他の振付師さんにはここは負けないぞっていうアピールポイントとかはありますか?

 

ナンシー そもそも振付師さんをやる人たちはダンサーさんが多いんですけど、私は歌って踊るっていうことをずっとやっていて。それプラス、アイドルもやっていたことがあるので、そこがすごい強みなのかな。

 

内山 読者の方々に伝えたいんですけど、振り入れの時にRAYの曲を口ずさみながら教えてくださるじゃないですか。めちゃくちゃ上手いんですよ、それが。昨日も「やっぱり上手いな」って。

  やっぱり歌って踊るっていう経験をしているからこそ、体力のギリギリのラインというか「これなら歌がブレないな」っていうギリギリのラインを狙ってくれるから、ライブとかでも歌に支障が出すぎず、でもダンスもやりたいように出来るみたいなのがナンシーさんの振付のすごい良いところだなって思っています。

 

甲斐 RAYで最初に振り入れしてもらった「シルエット」を実際ライブで披露して、歌とダンスのバランスが本当に取れていて、ライブでも歌いやすいし振りもパワーを上げても歌にあまり支障が出なかったりとか。毎回の振付で、歌える振付というか、そういうバランスを考えてくれているのかなって思ったんですけど。

 

ナンシー でもまさにそれが強みかなと思います。「歌のここが力むから、ここは振付を張り切っても大丈夫」とか、そういう感覚が割と強いかなと思っています。

■得意な振付と苦手な振付、振付の生まれ方

甲斐 振付を付ける中でナンシーさん自身が、これが難しいとか苦手な振付ってあったりしますか?

 

ナンシー 「初めて見てすぐ真似できる振付」がすごく苦手です。キャッチーな振付ってことだと思います。だからRAYの振付もそうなんですけど、どうしてもちょっと複雑になっていたりとか。

 

甲斐 「Rusty Days」とかはお客さんがサビを真似してくれたり、曲によるかもしれないんですけど、振りを真似しやすい曲もあるかなって個人的には思いました。

   逆に簡単だなとか得意な振付はありますか?

 

ナンシー 振りを付けやすいのはやっぱりその逆で、いっぱい踊る振付は付けやすい。

 

内山 曲調とかにもよるんですか?RAYの曲調ってめちゃくちゃ難しい。英語詞とか。「いや、これどういう振付になるんだ?」みたいな風に思います。

   アップテンポの方がやりやすかったり、テンポとの関係性とか世界観との関係性で、振りを付けづらい、付けやすいとかってあるんですか?

 

ナンシー あるかもしれないですね。やっぱり「サイン」「TEST」は比較的得意なジャンル。ああいう曲は自分が踊りながら作っているので結構付けやすくて。「moment」とかはちょっと苦戦したかな。

 

甲斐 ダンスナンバーって言われる結構バキバキ系の曲の方がナンシー先生的には作りやすいのかもしれないです。

   振りを考えるのにどのぐらいの時間を掛けていますか?

 

ナンシー 曲によりますかね。それこそ「Rusty Days」は初めて聴いたときに割とある程度振りが出来て、携帯のメモとかにも残っているんですけど(下図参照)、その場で「ここはこう」って。

 

琴山 それって文章ですか?棒人間みたいな感じで描くんですか?

 

ナンシー 初めて聴いた時に「これはこういう動きにしたい」と思い付いた場合、大体棒人間で私の下手な絵で描いてあります。

 

内山 めっちゃ見てみたい。

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ナンシー あとは構成の方が浮かんだ場合、「この人たちをこう動かしたい」みたいなのが浮かんだ場合は文章の時もあります。自分のイメージで「溶ける」とかそういうのを書いていたりします。

 

内山 フォーメーションと振付ってどっちが先とかってありますか?

 

ナンシー ポンッて浮かぶのは振付が先で、でも自分で「作るぞ」って考える時はフォーメーションから作ります。

 

琴山 「Gravity」の振付の際にも「ここの英語はこういう意味だから」みたいな感じでぼそっとおっしゃっていたのを聞いたんですけど、歌詞の意味から振付とかを考えていらっしゃることもあるんですか?

 

ナンシー あります。歌詞がないと作れないかもしれない。

 

甲斐 結構歌詞重視?どっちもあるんですかね?音に合わせるのとプラスで、歌詞に意味を付けた振付にする。

 

ナンシー 割合的には半々ぐらいでしょうか。「この曲の大事な歌詞はきっとここだな」とか歌詞を地図にして肉付けしていくみたいな感じかもしれない。

 

琴山 ナンシー先生の振りって、歌詞の意味が入っている振付だけど、ダイレクトに伝えるというよりはべールみたいなものが掛かっているような表現をされている感じがして、それがすごい好きなんですけど、そういうのって意識されていますか?

 

ナンシー 自分で「そうやるぞ」とは思っていないんですけど、自分のひねくれ者の部分が「ただこうやるのもな」みたいな風になっているかもしれない。

 

内山 アイドルさんって言葉通りの振付というのが多いイメージがあったので、ナンシーさんのそういうひねくれ成分が入った振付はめちゃくちゃおしゃれだなって思って。

■演者から振付師へ

内山 ずばりダンスが上手くなるには何をしたら良いのでしょうか?

 

ナンシー シンプルにスキルアップという意味でいうと、丁寧に練習すること。曲を流さなくてもカウントとかで「どこからどうやって出しているか」とか「胸はどうやって開いているか」とか1個1個丁寧にやっていくのが、一番スキルアップの近道かなと思っています。

     でも表現っていう意味だと、とにかく自分のことを俯瞰で見る。ビデオとかに撮って「ここはもうちょっと残っていた方がこの歌詞がグッときたかも」とかそういうのを分析していく作業が出来ると、格段にレベルアップするかなと思いますね。

 

内山 ナンシーさん自身今までダンスの経験をしてきて、どんな工夫とか練習とか自分自身やってこられましたか?

 

ナンシー 私は自分のライブ映像を観られる機会がダンスを始めた時からずっとあって。それこそ中学生の時とかなんですけど、その時の自分があまりにもつまらなそうにライブをやっていてすごい衝撃的で。自分としてはすごい楽しかったから「え?」って思って。楽しい気持ちが顔に出ていなくて、しかも目線もちょっと下めで踊っているからすごいつまらなそうで、それにビックリしてしまって。

     それからはちゃんと撮って、ちょっと自意識過剰なくらい鏡とかでチェックして。有名なアイドルさんとかアーティストさんのミュージックビデオの真似とかをいっぱいして、まず表情から整えていって。その後は自分がフリーで歌っている時の手振りが「ここふにゃふにゃして嫌だな」とか、自分の直したいポイントをどんどん1個1個潰していったというか、そういう練習をしました。

 

琴山 ご自身がアイドルの時とアイドルに教えている時のダンスの考え方の違いとかってありますか?

 

ナンシー 根本は変わらないんですけど、言語化出来るようになった感じはあります。演者一本だった時は「自分が気持ちいい」とか「どうやって見えたい」とかっていう主観的な部分だったけど、やっぱり教えると客観視をするので。気持ちよくてやっていたことがどうして人からも「良いね」って言われるのか、「あ、ここが伸びてるとそう見えるのか」みたいな。感情だけでやっていた部分に、もうちょっと理論的に筋肉の話とか「ここをこうやって伸ばすと人はグッとくる」みたいなのが、言語化とか可視化されていったという感じがします。

 

琴山 いつから振付を考えられているんですか?

 

ナンシー 自分が踊るものじゃなくて人に踊ってもらうという意味だと、初めてやったのはまだ自分もアイドルをやっていた時期で、正直言ってその時は全然やりたくなくて「なんでだろう」と思いながらやっていて。そんなことを言いながら何個かやったんですけど、3つめくらいに出会ったグループさんがすごく楽しくて。それであれよあれよと長続きしています。

 

内山 それで現在に至る?

 

ナンシー 至ります。

 

内山 「いつ頃の時期から仕事にしよう」っていう切り替えみたいなものもなかったですか?

 

ナンシー そうですね、「これ一本でやっていこう」みたいなのは始めた時は全然なくて。ただ、自分が振付する以外でも、いわゆるメジャーのアイドルさんとかの現場とかにいろいろ行って、まだまだいろんなことを経験しなきゃいけないみたいな気持ちになり。すると意識がグッと入って「ちゃんとしよう」みたいな感じになったかも。

 

甲斐 いろんな方々に振り入れをしてきたと思うんですけど、本数でいったらどのぐらい重ねてきたんですかね?

 

ナンシー 曲数でいうと、多分150曲くらい。

 

内山 150曲の振付は大体は覚えてます?

 

ナンシー 大体は覚えています。あと、見て「これは私の振付」みたいなことは分かります。

 

甲斐 150回振付を重ねてきて、初めの頃よりも今の方が見えてきたものとかってありますか?

 

ナンシー それこそ始めた時はまだ、自分がやっていて気持ちいいみたいな部分が残っていて、自分が踊る時「自分だったらこうやりたい」ということに基づいて作っていたんですけど。今はどちらかというとパッと初めて見た時にどう思うかなみたいな、「こうやっていたらビックリするかな」とか、「何が始まったと思うかな」とか、「サビはやっぱりここに手がある方が気持ちいいな」とか、それこそ客観的に考えているような気がします。

 

甲斐 このメンバーはこういう動きが苦手だっていうのとかも、伝わってきて分かったりして、そこから振りを変更というか、「この子にはこういう振り」っていう決め方をすることもあったりしますか?

 

ナンシー ありますね。基本的にRAYのみんなに振り付ける時は、歌う人にあまり振りを付けていないんですけど、それに合わせて「この3人だったらこういう動きが活きるかな」とか「この3人だったらこっちの動きだな」みたいな感じの付け方はしています。

 

琴山 先ほど、振付を考える時にメモで残すというお話をされていました。それは楽曲を聴いてのイメージからだったと思うんですけど、楽曲があってではなくて、普段から振付師として「こういう振りを次何かあったら付けたいな」とか、そういう思いでメモに残したり動画を撮ったりっていう風にストックを残すことはありますか?

 

ナンシー 動画に残すことはないんですけど、何かを見て刺激を受けた時に「こういうものを取り入れたいな」みたいに心に留めておくことはあります。あとは気持ちがノっている時は、家にすごい大きい鏡があるんですけどその前で踊って「この体の流れめっちゃ気持ちいいじゃん」みたいな、そういう残し方はします。

 

琴山 心に留めておくって忘れちゃったりしないですか?

 

ナンシー します、全然します。

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■振付は柔軟にその場で変える

内山 RAYの振り入れの時、フォーメーションとか「誰々が歌ったときにはここにいなきゃいけない」という大まかな流れは決めていると感じるんですけど、振付自体はその場のメンバーの様子だったり雰囲気とか、曲をさらに聴いてノリでと言ったらおかしいですけどノリで、その場で変えているような感じもあるのかなと、ずっと気になっていました。振り入れの時、その場で振付を変えたりしていますか?

 

ナンシー その場で変えている時はあります。

 

内山 鏡の前で動いていた動きとその直後に教えられた動きが違かったりして、「この数秒の間に変えてる……」みたいなのが結構あったりして。どういう理由でその場その場で変えていっているんですか?

 

ナンシー まず自分が曲を聴いている時って大体イヤホンで、スタジオでスピーカーで聴いている時もあるんですけど、聴こえ方が違う時があって。いただいている音源とかによっても違うので「これってこっちの音が強いからこっちの動きの方が良いじゃん」とかパッて「こっちだ」みたいになる、ブンッて降りてくる瞬間がある。

 

内山 振りが降り続けているんですね、振り入れしている時は。ずっと気になっていたので聞けて良かったです。

 

甲斐 楽曲のイメージだったりとか歌詞からのイメージだったりとか、楽曲全体から感じるイメージをどういう風に普段捉えていますか?

 

ナンシー これも本当に楽曲によるんですけど、ライブでみんながこういう風にやるみたいなのがパッと浮かぶものもあれば、映像っぽく「こういう場所でこういうストーリーが進んでいく」みたいなショートムービーみたいな感じで浮かんでいる時もあるし、後は2次元、漫画とかで「こういう作画でこういう人に対して歌ってるんじゃないかな」とか。でも大体はその3パターンくらいが多いですね。

 

甲斐 曲からのイメージを常に受け取りやすい脳にしている?

 

ナンシー そうかもしれない。例えば「コハルヒ」とかだったらまさにあれはそうだと思うんですけど、すごい晴れの日に大っきい木の下とかにいて、葉っぱの間からサーッって光が入ってくるみたいなイメージを最初に聴いて思ったので、曲の頭でそういうことを感じるような手の振りとかにしたり。そう聞かれると確かに、そういう風になる脳みそになっているのかも。

 

琴山 振り入れの時にいつもナンシーさんがiPadを持ってきていらっしゃると思うんですが、そのiPadを盗み見て、というかチラッと目に入る時があるんですけど、いつも歌詞が表示されていて。すっかり、そのiPadには振りとかをメモされたものが入ってるのかなって勝手に思っていたんですけど、歌詞だけが表示されていて。いつもナンシーさんは振り入れの時に、歌詞を見て振りを思い出されるってことですか?

 

ナンシー 歌詞を見て思い出すパターンもあるし、たまたましずくちゃんには見えなかったかもしれないんですけど、どこかに書いている時もあります。「雨」だったらこの振付だなとか書いている時もあります。

 

琴山 歌詞だったのでどれを見て振りを思い出されているのかなって、「何を確認しているんだろう?」って、すごい気になって聞いてしまいました。

■自分の踊っている姿

琴山 ナンシー先生の一番得意なダンスのジャンルを教えていただきたいです。

 

ナンシー それがですね、私、自分の踊っているところがめちゃめちゃ好きなんですよ(笑)。基本的に体に入ったらどれも全部「私を見て」という気持ちになるので、だからこれっていうのを選ぶのが難しいんですけど、全部見て欲しいです。

 

琴山 一番初めに習ったダンスは何ダンスなんですか?

 

ナンシー 本当に一番最初は小学生だったんですけど、ヒップホップから入って、そういう男の人っぽい体を大きく見せるようなダンスから入って、歌って踊る勉強をするようになってからはジャズヒップポップ。女の人のラインを綺麗に見せるような。その辺からいろいろ踊るようになりました。

 

甲斐 自分がダンスを観ていて、コンテンポラリーっていうジャンルの振付が面白いなって思っていたんですけど、そういった要素はRAYの振付に入っていたりしますかね?

 

ナンシー コンテンポラリーまでいかない、ちょっとジャズっぽいのとかはあるかもしれないです。

 

内山 ナンシーさんご自身のライブでの活動だったり、今までの経験が積み重なってRAYに反映されているなと感じました。これからも素敵な振付をよろしくお願いします。本日のインタビューはナンシー先生でした。

今回のメンバーインタビューでは、振付が生まれる源流のお話、生み出された後に振付師の手を離れメンバーによってどのようにパフォーマンスされるかなど振付の流れを伺いつつ、ナンシーさんの個性溢れる振付のイメージの源泉など、振付に関して多角的にお話を伺った。運営インタビューでは、ナンシーさんのこれまでの芸能活動をさらに深掘りしつつ、今に至る感性に迫っている。

 

Special Interview 振付師 ナンシー(kunitake)さん 〜運営インタビュー編〜

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